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ストーリー・コマ部門(一般)
今回の審査は下記の5つの観点で行いました。
テーマ性:
鹿児島の黒文化をキチンと表現したものになっているか
ストーリー性:
起承転結の基本を押さえ、もっと読んでみたいと思えるような展開・表現になっているか
ビジュアル性:
絵の精度は高いか、ていねいに描かれているか
独創性:
これまでにはない新しいジャンル、発想があるか
キャラクター性:
全体的にバランスが取れているか、社会通念上ふさわしい表現であるか
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最終審査員評
ロケット研究の途中、偶発的にタイムマシンができてしまう発想はすばらしいですね。40年後も鹿児島の名産品は生き続けているんですね。おばあちゃんも元気になってとてもよかったです。
(漫画家 甲斐谷 忍)
こちらもゆるかわな絵柄とほんわかストーリーの組み合わせだが、ラストに少しうるっとくる要素も入っていて、読み応えがあった。タイムマシン誕生の経緯やなぜ2063年が舞台なのかはよくわからないが、そんなことはどうでもいいくらいに独自の作品世界ができあがっている。ただ、2023年現在と40年先の未来との差異をもう少し具体的に描写してほしかった。
おまけページもいい味だしてましたよ。
(京都精華大学 マンガ学部教授 吉村 和真)
あのほのぼのとした絵柄に原作が付くことによって一気にストーリー性がアップ。おばあちゃん思いの孫娘が起こした奇跡には泣かせられた。楽屋落ちネタも効いている。特にロケッタイムマシンの絵柄と色使いが「刺さる」。
冒頭のストーリーの展開が冗長過ぎる。
(合志マンガミュージアム 館長 橋本 博)
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最終審査員評
てげてげ先生がてげてげでいいですね。絵がとてもかわいくて好感が持てます。てげてげ先生はてげてげだけど、発明はちゃんとやっててすばらしいですね。続きを読みたいです。
(漫画家 甲斐谷 忍)
模範的な起承転結の展開、細部まで凝った作画やスクリーントーン、「てげてげ」をはじめとする方言のセリフなど、3話だけで終わるのがもったいないレベルで、続きが読みたくなった。同じように見える登場人物たちの表情が各話で微妙に異なっていたり、オチの言葉はすべて「そっちな」ですが、それぞれに強度や意味が変化するなど、随所で小ネタまで楽しめた。
あえて言えば、未来感が少し薄いのが気になりました。
(京都精華大学 マンガ学部教授 吉村 和真)
4コママンガは、展開、オチ、絵柄などにかなり工夫を凝らす必要があるので、ストーリーマンガに比べてハードルが高いとされているがこの作品では、そのハンディを見事に乗り越えている。私的にはてげてげ先生のキャラが「推し」。ストーリーマンガを押し除けて最終審査に残った点は評価できる。
あえて言えば、がオチが弱い。
(合志マンガミュージアム 館長 橋本 博)
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最終審査員評
ゴレンジャーにそっくりな、でも黄色とピンクがいなくて白とオレンジがいる5人組、とてもいいですね。あんまり強くないのが最高にいいです。ブラック星人も仲間になってくれて本当によかった。
(漫画家 甲斐谷 忍)
全体的にゆるかわなテイストでストーリーもほんわかという、絵柄と世界観が合致しており、あっという間に読めた。そんな中、鹿児島の特産品(うまいもの)をちゃんと紹介しているのが腕の見せ所。ブラック(黒文化)が参加することで戦隊に厚みが出た点も良かった。
ただ少しだけ言わせてください。「グリーンとブルー、弱っ!」「黒ちゃん、いいヤツ!」と。
(京都精華大学 マンガ学部教授 吉村 和真)
鹿児島の特産物を冠にしたゆる〜い雰囲気のかごレンジャーたち。彼らと戦っているうちにすっかり鹿児島の魅力に取り憑かれたショッカー風の極悪星人。そんなキャラクターたちの魅力、絵柄の可愛さはもはや全国区レベル、どこかで公式に採用して欲しいものだ。
さらに安定した実力はあるがパンチに欠ける。
(合志マンガミュージアム 館長 橋本 博)