今回の審査は下記の観点で行いました。
◎テーマ性:鹿児島の黒文化をキチンと表現したものになっているか
◎ストーリー性:起承転結の基本を押さえ、もっと読んでみたいと思えるような展開・表現になっているか
◎ビジュアル性:絵の精度は高いか、ていねいに描かれているか
◎独創性:これまでにはない新しいジャンル、発想があるか
◎キャラクター性:全体的にバランスが取れているか、社会通念上ふさわしい表現であるか
以上5つの観点です。
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※敬称略
最優秀賞
作品タイトル:海に煌きを陸に愛を
作者:さゆ
女性・鹿児島県
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物語がわかりやすく描けていて、特に後半からの盛り上がりがとても良く表現出来ていました。
この世界は妖怪だけの世界なのかわかりませんが、妖怪だけではなく汚した人間も一緒に海を綺麗にする‥ような形だとより読者にも訴えられると思うのでいいなと思いました。
作画については台詞だけのコマが多いので、絵も入れての表現を意識するとより良い表現が出来ると思います。
(漫画家 中江 孝臣)
優秀賞
作品タイトル:母
作者:マニエン
女性・鹿児島県
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万人が感情移入しやすい親子の話に、鹿児島のさつま汁や食材を無駄にしない料理の紹介まで入ってよくまとまっています。
親子の会話がテンポもよく楽しくていいですね。絵は上手で表情なども良く描けています。
ただ似た構図が多いので、ロングショットでの全身などを入れると変化が出てより見やすい漫画になるので、ここを意識すると良いですね。
(漫画家 中江 孝臣)