ストーリー・コマ部門(一般)

今回の審査は下記の5つの観点で行いました。

テーマ性:
鹿児島の黒文化をキチンと表現したものになっているか
ストーリー性:
起承転結の基本を押さえ、もっと読んでみたいと思えるような展開・表現になっているか
ビジュアル性:
絵の精度は高いか、ていねいに描かれているか
独創性:
これまでにはない新しいジャンル、発想があるか
キャラクター性:
全体的にバランスが取れているか、社会通念上ふさわしい表現であるか

蒼海の路東雲ののか女性・鹿児島県

最優秀賞

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最終審査員評

スッと読ませる構成力がすばらしかったです。読んだあと「ゴミ捨てちゃいけないなぁ」と心から思わされました。こういう作品で啓蒙活動が進むといいですね。

(漫画家 甲斐谷 忍)

まさしく環境と人間とを持続的に繋いでいくためのメッセージにあふれた作品でした。主人公たちが身を以て学んだことを子供世代に伝承する展開にしたのも効果的だったと思います。

個人的には「カヤックのおじさん」の存在感があり過ぎて、気になってしまいました(笑)。そう思うと、おじさんの過去をもう少し具体的に掘り下げても面白かったかもしれませんね。

(京都精華大学 マンガ学部教授 吉村 和真)

プラスチック汚染という重いテーマが分かりやすく解説されており、教材として使う分には申し分ない。鹿児島愛も充分に伝わってくるが、テーマに縛られてマンガとしての面白さが若干薄まっている印象を受けた。

(合志マンガミュージアム 館長 橋本 博)

やまの上のでんさん伊敷団地's男性・鹿児島県

優秀賞

最終審査員評

世界観がとてもいいですね。鹿児島のどこかにありそうなファンタジー作品。登場人物がどの人も魅力的でした。最後の見開き絵がすばらしい。圧巻でした。

(漫画家 甲斐谷 忍)

読み終えた直後の感想は「なんじゃこりゃあ!」でした。もちろん良い意味で。個性的な登場人物の設定、熱の入った丹念な線の描き込み、ギャグに恋愛・大団円へ繋がる怒涛の展開と、正直なところまだぎこちなさはありますが、今後が大いに期待できる作品でした。

それにしても「いい汗かきましょう」は心に響くセリフですね。

(京都精華大学 マンガ学部教授 吉村 和真)

背景の描き込み、キャラクターの表情、全体的なテンポが作品に勢いを与えていて思わず引き込まれてしまう。ただ登場人物が多すぎて主人公のインパクトが少し薄められてしまったのが残念。

(合志マンガミュージアム 館長 橋本 博)

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えっスシですけど何か?つくしゆかwithポンタ女性・鹿児島県

入選

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最終審査員評

絵がとても可愛いです。ちょっとトイストーリー的なお話ですが、展開がとても面白かったです。オチも個人的には大好きです。

(漫画家 甲斐谷 忍)

かわいらしい絵柄にユニークなキャラクターたち、擬人化マンガはどれだけ対象に感情移入できるかが成功の鍵ですが、うまく仕上がっていると思いました。

ただ、キリオが海に飛び込んだ際どうなるのか気になっていた酢飯が予想以上の大活躍で感動したものの、その分、本来のテーマとの関係が薄れてしまった点を、どう評価してよいのか悩みました。献身的なシャーリーとおとぼけ感に満ちたラストシーンが頭から離れません。

(京都精華大学 マンガ学部教授 吉村 和真)

キャラクターの造形も色使いも群を抜いており、全体的にユニークで不思議な雰囲気が漂う作品。ただストーリーが広がり過ぎてしまい、せっかくのオチが生かされていないのが惜しまれる。

(合志マンガミュージアム 館長 橋本 博)

「推しは隠れキャラ♡」他もちはし まみ女性・鹿児島県

入選

最終審査員評

とても楽しい作品でした。「分かるーー」って気持ちになりました。絵柄はとてもかわいくて、なおかつとても見やすく上手で、食材のお魚までがほんとに「かわいい」って感じでした。

(漫画家 甲斐谷 忍)

あやうくステキでムテキなママの存在感に持っていかれそうになりましたが(笑)、今回のテーマをきちんとふまえて、テンポとセンスの良い笑いに包まれた良作でした。

ぜいたくを言えば、この調子でさらに多くのSDGsと結び付いた続きを読んでみたい、いっそのことシリーズ化しても良いのではと思いました。

(京都精華大学 マンガ学部教授 吉村 和真)

4コママンガという表現形式はテーマに対する訴求力は高いが、それだけに構成が難しい。この作品がいくつものSDGsをテーマにしていることはすぐに伝わってくるし、キャラクターの表情もいい。ただ、オチへの誘導がやや弱い印象を受けた。

(合志マンガミュージアム 館長 橋本 博)

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LEDに変えたんだ小林 尚武男性・茨城県

入選

最終審査員評

水彩でしょうか?色合いといい、絵柄といい、とても雰囲気のいい素敵な作品だと思いました。これから天国に行く者たちがみなLEDになるのかと思うと、なんだか楽しいですね。

(漫画家 甲斐谷 忍)

クロデミーの趣旨には合致している一コママンガですが、今回のテーマとどのように関係するのか、なかなかつかめなかったというのが率直な感想です。

とはいえ、筆致はお達者ですしアイディアも分かりやすく、それだけにさらに別の作品もぜひ読んでみたいと思いました。

(京都精華大学 マンガ学部教授 吉村 和真)

ストーリーマンガに比べて、一コママンガは社会的なメッセージを伝えやすいがそれだけにより洗練された表現力が求められる。西郷さんと黒毛牛のとぼけた表情がいい味を出しているが、頭の上の照明器具の違いがどうテーマに結び付くか一目見ただけでは分かりにくかった。

(合志マンガミュージアム 館長 橋本 博)

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